椎間板ヘルニアが硬化してくると神経を圧迫しての痛みが生じるものと思われます。
それゆえ手術しても治る人、治らない人の差が出ると思われます。
手術しても治らない場合、腰椎、骨盤、仙骨、股関節のズレが
元の原因となります。
これらを調整すると殆んどの人は非常によくなります。
しかし、問題は痛みを発してるのは骨ではないという事です。
その周りの靭帯、筋肉が痛みを発してるのです。
周りの靭帯、筋肉が正常な位置にない関節を支えている為、疲労し、限界にきて
痛みを発し教えてくれているのです。
靭帯、筋肉が硬化すれば血管、神経、リンパなどが圧迫され、酸素や栄養の
供給が十分にいかなくなる事、また神経の圧迫も体の生理的な働きにとって不都合
であります。従って体は有難くも痛みでおしえてくれるのです。
腰痛の原因は色々あります。椎間板ヘルニアはよく言われます。
しかし椎間板ヘルニアがあっても痛くない人もいます。
何例もそういう報告をみた事があります。
通常腰痛が有るから検査します。腰痛がなければ検査しない筈です。それなのに
そういう報告があるという事は、多くの人を検査すれば非常に多くのひとで
椎間板ヘルニアがあるにもかかわらず痛みがないという事が
発見されるのではないかと考えられます。
だいたい椎間板は椎骨と椎骨の間のクッションであります。
そんなものがでているからといって痛い訳がないのです。しかし現実に痛い人もいま
す。どいう事か。
背中の施術をしていると、よくお客さんは不整脈が良くなってきたとか
喘息が良くなってきたとか胃の調子が良くなってきたとか、血糖値が
下がってきたとか申します。
それは解剖学的に考えれば納得出来る事です。
心臓も気管支も胃も膵臓も背骨の中にある脊髄の神経支配の下にはたらいているから
です。当然その命令が上手くいかなければはたらけません。
気管支も軟骨と筋肉で出来てます。神経が上手くいかなければ、気管支が
その命令が上手くこなければ、適当な拡張ができずに、ゼイゼイと音を発し
くるしくなります。
交通事故での後遺症で背中が痛いという事もあります。放置すると
次第に背筋が硬くなり神経が圧迫されます。
神経の圧迫は心臓の働きに影響します。また呼吸、胃の調子にも影響します。
私達の体は心臓なら心臓が、気管支なら気管支が、胃なら胃が勝手に
動いているわけではありません。
自律神経、脊髄からの命令により動いております。
その肝心な自律神経の命令が届かなければ十分な働きは出来ません。
神経はその構成要素は筋肉繊維です。
周りが硬くなれば容易に圧迫され命令が届かなくなります。
追突をされると怪我をする代表的なものはむち打ちです。
むち打ち症では頸の痛みが出ます。
これは程度によりますが、固定して施術らしい、施術をしなくても普通1~2週間で頸
のいたみはとれます。
しかし、ここで示談にしてはいけません。
頚椎のズレをちゃんとなおさず周りの靭帯、筋肉の、損傷をちゃんと治さ無いと
必ずといっていい程後遺症が出てきます。
頭痛、肩コリ、目の痛み、手のシビレ、などが出ます。
そうなら無い為にはしっかりなおさないといけません。
体は優れた検査装置が内蔵されています。
それも飛び切りの世界で最高の検査装置が入ってます。
誰の体にもあります。何十億、何百億、何千億円、何兆円以上の価値がありこれに勝
るものはありません。
どういう事か、人類は科学が進歩したというが未だ痛みを
測る機械が無い。それに比べると体は様々な痛みの程度で教えます。小さな痛みから
大きな痛みまで色々あります。痛みだけでなく重いとか、怠い、ヒリヒリ、やけるよ
うとか、痛いのでもキリキリとか、中の方がとか、ともかく大変なものです。
これは使わない手はない。
これを使うと検査と施術が一緒に、同時に出来る。
しかし、頸を施術すると何故難聴が良くなるのか、それは頸が悪くなると頸の筋が硬
くなり血管を圧迫する為と思われます。
血液の循環が十分でなければ酸素、栄養の供給が十分でなくなり細胞の機能に支障を
きたすからと思われます。
そうすると耳の聞こえが良い事は血液循環良好、ちょっと聞こえが悪いという事は血
液循環がちょっと悪い、かなり聞こえが悪いという事は血液循環がかなり悪く危険と
考えられる。
70才の女性でかなり聞こえが右耳で悪いという、頸をよく施術してあげると、即、聴
力の回復。大病院でこんな検査をして施術してたら陽が暮れても終わらない。
こういう例が有りました。30代の女性で3週間前に急に耳が痛くなった。
1週間後に右耳がきこえなくなってきた。その為T医大の耳鼻科にいった。
検査して貰ったら右耳の聴力が90%おちているという。T医大で2週間
施術したが改善しない。
以前に当院に来たのを思い出し、来院、前は咳だつた。
2週間ほど頸をしたら聴力が元に戻った。
別の女性でやはり30代、この人は小さい頃から左耳が聞こえなかった。それはいくら
施術してもまるっきり良くならなかった。この二例が示す事は細胞が死んでしまった
ら駄目だという事です。回復した人はまだ細胞が生きていたから、回復しなかった人
は30年も悪く耳の必要な部分の細胞が死んでしまっていたという事だとおもいます。
肩こり、首コリで悩んでいる人も非常に多いです。
交通事故が原因の人も非常に多いです。
しかし、指圧などで非常に強く筋肉を押すと、内出血します。そこにカルシウムが
集まってきます。それによってどんどん硬くなります。
従って、長年指圧や強いマッサージをやってると返って肩コリが強くなるという皮肉
な結果になります。
その結果、肩コリが大変になっている方が多いです。
まるで元横綱千代の富士の様に両肩が盛り上がっているのです。
それでは苦しくなります。
体は色々な事を教えてくれます。
一般的に痛いという事それは体にとってまずいのです。
トゲが刺さって痛いこれは体にとってマズイから痛みで教えてくれる。
とれば原因が除去されたので痛みは消える。
交通事故の施術でも、何の施術でも共通してます。
お客が持ってきた痛みは殆んど帰りには取れます。
救急車で運ばれ病院でみて貰う、精密にみて貰うこれは必要です。
しかしその後、痛みの取れない施術をしていてはいけません。
段々と良くならないといけません。